ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

鏡の向こう側

童話の狼。

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かがみの孤城辻村深月/著、ポプラ社

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めたー。

遅ればせながら読んでみました。
中学生の、居心地の悪さとか、生きづらい感じとかが、リアルに伝わってくる物語。

異世界ファンタジーだけど、現実世界の重みもそのまま異世界に持ち込まれていて、あまりファンタジーっぽくない。どこまで行っても、ひとりの中学生のリアルな世界。

YA向きだからか、大人の私には展開や伏線がわかってしまって、驚きや感動はそこまでなかったのですが、現役世代には、響くことがたくさんあると思います。

学校と家が世界のすべてだった、あの頃の物語。

読後感が清々しいYA小説です。