最高の夏休み
自分だけの文明をつくる!
『ウエズレーの国』ポール・フライシュマン/作、ケビン・ホークス/絵、千葉茂樹/訳、あすなろ書房
みんなからちょっと浮いていて、仲間はずれにされているウエズレー。
夏休みの自由研究に「自分だけの文明」をつくりだすことにしました。
自分だけの作物を育て、自分だけの服を作り、「遊び」を考えだし、「文字」まで発明する。
最初は遠巻きに見ていた近所の子どもたちも、ウエズレーがうらやましくてしょうがなくなります。
まわりとはちょっと違う子が、夢中になるうちにまわりをどんどん巻き込んでいく。
たくさんの可能性を感じさせるこの絵本は、大人にも読んでほしい。
なにかを始めることは、とても難しいこと。
それがだれもやっていないことだとしたら、なおさらです。
でも、そこにはたくさんのワクワクがあるはず。
そんなことを感じさせてくれる絵本です。
新しい一歩を踏み出そうとしている大人にも、もちろん子どもにも読んであげたい1冊。
ワクワクと楽しい夢のような夏休みの絵本です。