顔はこわいが
不器用ですから。
『まじょのルマニオさん』谷口智則/作、文溪堂
1本の魔法の杖だけが友だちの魔女のルマニオさん。
ある日、ケガをした小鳥を見つけます。
どうしていいのかわからなくて困ったルマニオさんは…。
「こわい顔の魔女の絵本なんだけど好きなんです」と言われて、気になっていた絵本。
表紙を見ると、あごがとんでもなくとがっていて、本当にこわい顔…。
でもとてもすてきなお話で、「ああ、これ大好き…」と抱きしめたくなりました。
絵もとてもいいんです。
ラストの満月の夜のシーンが美しい。
おすすめしてくれた人がこの絵本を好きな理由がわかった気がしました。
谷口智則さんの絵本はどれも個性的。
私の心を惹きつけてやみません。
じんわりとコレクションが増えていってます。
ちょっとだけ、刀根里衣さんの『ぼくのともだち』を思い出しました。
ひとりぼっちのさみしさ、別れのさみしさ、友だちのあたたかさ。
どちらも優しさにあふれた絵本です。
たくさんの子どもたちに読んでほしい。