一緒に食事を
おいしいお酒を。
駅前の居酒屋で高校の恩師の先生と、十数年ぶりに再会したツキコさん。肴をつつき、酒をたしなみ、ゆったりとした2人の時間は流れていきます。
40歳目前の女性と、30と少し年の離れたセンセイの、切なく、悲しく、あたたかい恋模様を描いた名作。
大学生の頃に読んだ本。
こんな静かな大人の恋愛なんてまだわからない年頃でしたが、やさしく静かに流れる空気感がとても心地よくて、お気に入りの1冊でした。
久しぶりに読み返してみたい。
ツキコさんの気持ちが、年齢が近づいた今のほうがよくわかるのかな。
それとも変に現実味を帯びてしまって冷静に読めなかったり…。
お酒と食事を共にするシーンが多く描写されていて、大学生の私は、大人の男女の美味しいおつき合いにあこがれたものでした。
静かで楽しい美味しい食事、いまでもあこがれます。