桜色
少女とりゅうの友情。
『さくらいろのりゅう』町田尚子/作、アリス館
いつもひとりぼっちの少女コイシに初めてできた友だちはりゅうでした。
ある日、りゅうがコイシに青いうろこをくれたので、コイシは自分の宝物の桜色の貝と交換します。
そのうろこが、村の欲深い男たちの目にとまり…。
コイシとりゅうの友情、欲深い人間の姿を描いた、昔話風創作絵本です。
これはネコオドルでもじわじわと売れている人気絵本です。
町田尚子さんの美しく迫力ある絵が、物語の世界へと読み手を深く誘います。
コイシとりゅうは、おたがいに孤独だったのでしょう。
コイシとりゅうは、どこへ行ってしまったのでしょうね。
哀しくせつない物語です。