水の不思議
託された思い。
『みずとはなんじゃ?』かこさとし/作、鈴木まもる/絵、小峰書店
昨年5月に92歳で逝去されたかこさとしさん。
これはかこさとしさんが亡くなる直前まで手がけていた絵本です。
絵を手がけたのは、鳥の巣研究でも有名な絵本作家、鈴木まもるさん。かこさんの思いを託され、この絵本を形にしました。
鈴木まもるさんの包み込むようなあたたかい絵が本当に素敵な絵本です。
生活の中でとても身近な「水」。
顔を洗ったり、うがいをしたり、飲んだり。そんな暮らしの中で出会う水から、水の不思議にせまり、自然や環境、生き物へと目を向け、水をとおして共生の大切さに気づかせてくれる絵本です。
豊かな川が流れ、湧き水が湧く、「水の町」と呼ばれる町で生まれ育った私にとって、水は身近でいてどこか神聖な存在。とても大きな力を感じます。
身近であり、不思議がいっぱいの、大切な水。
そんな水の世界を楽しく学べる科学絵本です。