猫とピンク
『モンテロッソのピンクの壁』江國香織/作、荒井良二/絵、集英社
夢に出てきたピンクの壁。
モンテロッソに行かなくちゃ!
猫のハスカップの旅の物語。
江國香織さんの猫絵本。
絵本にはまだあまり興味がなかった20代前半のころ、文庫で手に入れました。
私が荒井良二さんを知ったのはこの本でした。
今なら迷わず絵本を買うのになあ。
江國さんの言葉は、読んでいて心地よい。
独特のリズムというのでしょうか。
「ああ、江國香織だ」とすぐにわかる。
こころをくすぐる、美しい文章です。
どちらかというと犬派のイメージがある作家さんですが、猫の絵本、それもピンクの壁を探しに旅にでる猫のお話。
かわいくて、しあわせにあふれた、あたたかい絵本です。
荒井良二さんの絵がマッチしてます。