ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

橋をめぐる

橋をめぐる。

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『いつかのきみへ』橋本紡/著、文藝春秋

東京の深川にかかる6つの橋をめぐる、6つの短編集。

それぞれ何かに悩み、人生につまづいた人々。
橋を渡り、人々と出会い、少しずつ世界が動き出すような物語です。

私の生まれ育った家はすぐ近くに橋があります。
幼い頃から、川や橋はとても身近な存在でした。
橋の上から川を眺めていると、時間がたつのを忘れてしまう。流れを見ながら風を感じながら、いつまでも橋の上に佇んでいられます。

そんな橋がキーとなり、彩りとなり、人間の営みを見守る物語。
私には、すんなりと落ちてくる物語集でした。

橋本紡さんの繊細で優しい言葉。
橋がつなぐ、優しい物語です。