きれいな水色に子猫が映えます。
『ちいさなねこ』石井桃子/さく、横内襄/え、福音館書店
美しい表紙に、まずため息。
お話を読んで、またため息。
本当にすばらしい絵本です。
小さな猫の、大冒険。
ハラハラしながら読んで、ほっと安心して終わる。
「行って帰る」子どもが安心してお話の中に入れる物語。
子猫の表情や動き、親猫の勇ましさなど、猫の魅力もたっぷりです。
日本の昔懐かしい家屋や、街の風景、車の形などに、ちょっぴり歴史を感じます。
はじめて出版されたのは1963年ですから、納得です。
50年以上も愛され読み継がれている名作絵本。
くっきりと美しく、遠目がきいて、読み聞かせにぴったりです。