ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

おとこの一生

味わい深い。

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『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン/さく・え、ほんだきんいちろう/やく、篠崎書林

現在本屋さんで入手できるのは、あすなろ書房から出版されている村上春樹訳の絵本ですが、私が紹介するのは絶版となってしまった、本田錦一郎訳の絵本です。

訳者によって絵本の雰囲気は変わってしまうということを教えてくれた絵本。
図書館にはどちらの訳もあって、読みくらべることができました。
どちらがいい、悪いということではないんです。
私が子どもに読んであげるなら、本田訳の方がしっくりくると思っただけ。
でももう絶版になっていて、新刊を手に入れることができない本でした。
今手元にあるのは、古本屋さんで見つけたものです。

絵本は、出版社や訳者、版が変わると、イメージが変わってしまうものも少なくありません。
大きさ、色合い、フォントといった変化も、印象を大きく変える要因です。

本田訳は、言葉のリズムが心地よい。
私にとってのチョイスは、こちらでした。
機会があればぜひ読みくらべをして、自分のお気に入りを選んでください。