ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

読書会@ネコオドル

1月13日、ネコオドルで読書会を開催しました。
寄居読書会の第7回目です。

課題本は太宰治富嶽百景
参加者は6名。

富嶽百景』は太宰治が美知子夫人とお見合いをして婚約をした頃を描いた私小説。師と仰ぐ井伏鱒二に勧められて訪れた御坂峠の茶店に数ヶ月滞在し、創作活動をしていた頃です。

読書会ではまず「太宰治を漢字一文字で表すと?」というお題からスタート。
「滅」「甘」「懐」などがあがり、それぞれが抱く太宰のイメージが伝わってきました。

富嶽百景』は、太宰のユーモアを感じるという感想が。
短編なのでみんなで朗読したのですが、聞いていて思わず笑みがこぼれてしまう場面が多々あり、「太宰おもしろいやつ!」と心のなかでツッコミをいれていました。

また、「浮き足立っている」という感想も。
お見合いから婚約、その後の新しい人生に向けての希望あふれていた頃なのでしょうか。どこかふわふわとした雰囲気のある、明るい作風でした。

最後に太宰治の年譜を確認しました。
浮き沈みの激しい太宰の人生。
太宰の生涯はよく知られていると思いますが、人生と作品とを照らし合わせてみるとその人柄や当時の思い、悩みなどがより鮮明に浮き上がってくると、『富嶽百景』を読んで感じました。

太宰の作品は中学生の頃によく読んだ、という人が多かったのが印象的でした。
悩み多き思春期に、太宰作品は染みるのかもしれませんね。

余談ですが、この読書会をした数日後、勤め先の図書館にこんな本の寄贈が。

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単なる偶然でしょう。
でも、なにやら不思議な縁を感じました。
富士山の力でしょうか。

次回の読書会はヘッセ『車輪の下』です。
久々の中編。楽しみです。