男子の頭ン中
短歌は自由だ。
『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』木下龍也/著、岡野大嗣/著、ナナロク社
木下龍也さんと岡野大嗣さんが、ふたりの男子高校生のとある7日間を短歌で描いた物語。
短歌というと、尻込みする人もいるかもしれません。
馴染みがない。
むずかしそう。
俳句となにが違うの?などなど…
でも短歌って、すごく自由で、現代的な表現なんです。
「短い言葉で、想いを表す」
SNSに親しむ若者には、むしろ向いているのではないでしょうか。
ずっと昔、本屋さんでアルバイトをしていた時、バイト仲間に短歌を詠む人がいました。歌会に所属して自費出版で本も出すほどの本格派で、私は彼女の作品を詠むことで短歌の自由さ、面白さを知ることができました。
この本に出会って、彼女のことを思い出しました。
この作品は、設定も秀逸ですよね。
男子高校生ふたりの7日間を、短歌で。
興味をそそります。
タイトルや装丁も素敵なので、プレゼントにもおすすめです。
短歌にはじめて触れる人にも楽しめる1冊になっていると思います。