魔法のけいと
やっぱり冬には絵本が似合いますね。
『アナベルとふしぎなけいと』マック・バーネット/文、ジョン・クラッセン/絵、なかがわちひろ/訳、あすなろ書房
編んでも編んでもなくならない、ふしぎな毛糸。
町中のみんなの服を編んでも、毛糸はなくなりません。
アナベルの編み物で、町中がカラフルな毛糸の色に染まっていきます。
その不思議な毛糸をほしがる王子様が現れて…。
毛糸のぬくもりが恋しくなるこの季節にぴったり。
どこまでもぶれずに編み物を続ける女の子が、すがすがしい気持ちにさせてくれます。
クラッセンの絵とは気づかずに手にした絵本でした。
つまり、私はクラッセンが好きなんだな、と気づかされたということ。
可愛らしい絵と、芯が強い女の子の、素敵な絵本です。