寄り添うだけで
猫はそこにいるだけで癒やしです。
『ねこの看護師 ラディ』 渕上サトリーノ/文、上杉忠弘/絵、講談社
弱り痩せ細った黒猫ラディは、助けられた動物保護施設で、奇跡的な回復をみせます。
するとラディは、施設に運び込まれてくる、ケガや病気で弱った様々な動物たちにそっと寄り添うように。
その姿は、まるで猫の看護師のようで。
これは、本当にいる猫のお話です。
ラディは、自分の意思で、動物たちの元へそっと寄り添います。
それだけのことですが、それはとても素敵なことです。
猫は感謝する生き物だと、私は感じています。
長年野良猫として生きていた猫を、数年前からうちのことしてお世話しているのですが、そのこは、毎日、今の生活に感謝しているかのように振る舞うのです。野良猫時代に大変な思いをたくさんしてきたのだと思います。
ラディも、つらい経験をしてきた分、そしていま幸せになれた分、まわりに感謝していて、恩返ししているのでしょうね。
ただそこにいるだけで、みんなの癒やしになれる。
そんな猫の絵本です。