ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

絵本の父

児童サービスのバイブル。

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『幼い子の文学』瀬田貞二/著、中央公論新社

図書館に勤めているのですが、児童担当ではないので、児童サービスに関われる機会は残念ながらあまりありません。でも研修会には時々参加しているので、実践の場を求めてうずうずとしています。

瀬田貞二さんは、言わずと知れた、日本の児童文学発展の礎を築いた方です。
瀬田さんの絵本は『きょうはなんのひ?』や『ふるやのもり』『かさじぞう』など名作が多数あり、トールキンの『指輪物語』、マーシャ・ブラウンの『三びきのやぎのがらがらどん』など翻訳も数多く手がけております。子どもの頃に出会った本のなかには必ずと言っていいほど、瀬田貞二さんの 本がありました。

この本は、図書館の児童サービス研修のなかで、読むようにと薦められたなかの1冊です。

私はこれを読んだあと、「これで私もいい絵本がつくれるのではないだろうか!」と思ってしまうほど、子どもにとっていい本とはなにか、いい絵本とはなにかを、考え学ぶことができました。

絵本に何を求めるか。
子どもの目線で、子どもの心で、いい絵本を選びたい。

絵本に携わる活動をしているすべての人、必読の書です。