新鮮な感動を
すべての子ども達と、現代に生きる大人達へ。
『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン/著、新潮社
レイチェル・カーソンといえば、『沈黙の春』で環境汚染による地球の危機を世に先駆けて告発し、世界中の環境問題への意識を変えるきっかけをつくった人です。
歴史を変えた一冊と評される『沈黙の春』の作者が、子ども達のために残したのが、この『センス・オブ・ワンダー』です。
自然とふれあい、美しいものに出会った時の、新鮮な感動や驚き。子どもの時にはそなわっていたはずのその「センス・オブ・ワンダー」を、いつまでもなくさずにいてほしい。
そんなメッセージが込められた本です。
感動、していますか?
いつもパソコンに向かい、専門書や実用書ばかりを読み、家と職場を往復しているだけの毎日では、心動かされることも少なくなってしまいます。
自然の中に身をおくことが難しいときは、美しい本を開くだけでいいと思います。美しい本には、それだけの力があると私は思ってます。
「美しい」と感じる心と、心動かされる機会を、大切にしてほしい。
私が本に求める力を、体現している1冊です。