酒井駒子さんの描く絵にはじめて出会ったのは、なんの作品だっただろう。
ふっくらと色づいたほっぺたの、繊細そうな子どもたち。凛としたまなざしの猫たち。ひとめ見た時から惹きつけられ、ずっと追いかけている大好きな作家さんです。
『森のノート』酒井駒子/著、筑摩書房
これは、たっぷりの絵で彩られた、酒井駒子さんのエッセイです。
何気ない日常が丁寧に綴られていて、こんな生活のなかでこれらの絵がうまれるんだなぁと、秘密の世界を垣間見たかのようで、ファン心理をぐいぐいと刺激します。
ゆっくりと、ゆっくりと、楽しみたい。
手元に1冊あるだけで、豊かな気持ちになれる本。