本屋になりたい④(妄想期)
商工会主催の創業セミナーは、全2回で行われました。
具体的な内容はここでは書きませんが、起業に関する座学の他に、実際に空き店舗を見てまわったり、起業された方々の座談会があったりと、結構盛りだくさんで充実した内容でした。
このセミナーで、私が得た収穫は、2つ。
まず、1つ目。
私が「本屋をやりたい」と人に言ったのは、この時がはじめてでした。
甘い夢みたいなことだと笑われるかもと思っていたのですが、セミナーが終わったあと、講師の先生から「本屋いいね~!」と言っていただいたのが忘れられません。
あ、ダメじゃないんだな。
そんな軽い後押しなんだけど、大きな励みになったというか、世間では「本屋なんかやめとけ」という考え方が主流だと思っていたので、ただ単純に、いいねと言ってもらえてとても嬉しかったんです。
2つ目は、人のつながり。
セミナー参加者は8人位で、それぞれ個性的な人ばかりでした。この時のメンバーとは、その後も連絡を取り合っています。
また、参加者以外にも、町や県の職員さんや不動産会社の方、銀行の方などもサポートに来ていて、「本屋をやりたい」と本屋のことばかり考えていたら気づけなかっただろう、「地域の中で店を持つこと」の意味のようなものを、ふんわりとだけど、感じることができました。
この街で本屋をはじめることは、悪くないな。
でも、ワークショップで立ててみた収支計画はまるっきり赤字だったので、そこをクリアできるようにならないと、前には進めないなと、思ったのでした。
本が売れないと言われる時代、街の本屋がなくなっていく時代、やはり本屋経営はむずかしいのか。
そんな時出会ったのが、本屋講座開催の情報でした。
起業の考え方はわかった!(たぶん)
次は本屋について、とことん学びたい!
即申込み、全5回の講座に参加することになりました。
『本屋になりたい この島の本を売る』宇田智子/著、筑摩書房
今回の記事には関係ないけど、直球なタイトルに読まずにはいられない。