ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

絵本

うちにおいで

ちょっとずつ、少しずつ。 『うちのねこ』高橋和枝/作、アリス館野良猫だった猫が、ある日うちへやってきた。 ゆっくりゆっくり「うちのねこ」になるまでのおはなし。飼い主さんの思い、猫の気持ち。ゆっくり少しずつとわかっていながらも焦ってしまったり…

朝顔

つるをまきまき。 『あさがお』荒井真紀/文・絵、金の星社朝顔の種をまくところから、種の収穫まで。 朝顔の一生を、美しい細密画で描いた絵本です。色使いがとても美しい。朝顔といえば、夏休みの宿題。 これから朝顔を育てる子ども達にも、昔育てたことが…

大丈夫。

魔法のことば。 『あら、そんなの!』高橋和枝/著、偕成社人間のお誕生日パーティーに招待された、のらねこのプー。 うれしいけれど、はじめてのことで、どうしたらいいのかわかりません。 そこで、ともだちのたまみさんに相談したら、たまみさんは素敵な提…

おなかの虫

スイッチョと鳴く。 『スイッチョねこ』大佛次郎/文、安泰/絵、フレーベル館きれいな声で鳴く虫は、おいしいに違いない。 好奇心旺盛の白い子猫が、虫を飲み込んでしまいました。 すると、おなかの中から「スイッチョ」と鳴く声がきこえて、さあ大変です。…

森の魔女

カブを探して。 『バーバ・ヤガー』アーネスト・スモール/ぶん、ブレア・レント/え、こだまともこ/やく、童話館出版カブを探して森の奥深くまで入り込んだ女の子マルーシャが、おそろしい魔女バーバー・ヤガーにつかまって…。ロシアの昔話です。この絵本…

夏の音

なんのおと? 『きこえるきこえるなつのおと』マーガレット・ワイズ・ブラウン/作、レナード・ワイズガード/絵、よしがみきょうた/訳、小峰書店小犬のマフィンをのせた車は、牧場をめざして走ります。 夏の牧場はとてもにぎやか、いろんな音が聞こえてき…

ぽっちゃり

デブ猫の大冒険。 『かなしきデブ猫ちゃん』早見和真/文、かのうかりん/絵、集英社デブ猫マルは、幸せな家ネコ生活から、ひょんなことで家を飛び出すことになり―。 愛媛県内を東へ西への大冒険。マルが家を出た理由がかなしすぎる。 見た目によらずとって…

おふろ

10数えてあがりましょう。 『おふろ こねこのきょうだいかぞえうた』石津ちひろ/ぶん、石黒亜矢子/え、BL出版こねこのきょうだい、おふろに入ります。 おふろっていい気持ち!ひとつ、ふたつ、と数えながら猫の3兄弟が仲良くお風呂に入る、かぞえうた絵…

いつくしむ

その穴、ふさいでもいいですか? 『あなふさぎのジグモンタ』とみながまい/作、たかおゆうこ/絵、ひさかたチャイルドジグモのジグモンタは、穴ふさぎが得意な服の修理屋さん。 でも、みんな新しいものを欲しがるようになって…。 「穴ふさぎなんてもう役に…

ジンジャー

茶色は生姜色。 『ねこのジンジャー』シャーロット・ヴォーク/作、小島希里/訳、偕成社猫のジンジャーは優しいテレサのだっこが大好き。 いつものんびり、かごのなかでお昼寝。 ところがある日、子猫がかごの中に入ってきた。 ジンジャーと子猫、仲良く遊…

犬はだめ?

あきらめない。 『いぬおことわり!』H.A. レイ/え、マーガレット・W・ブラウン/さく、ふくもとゆみこ/やく、偕成社イヌは、動物園に行ってみたいと思っていました。 でも飼い主のおじさんに連れられて動物園に行ってみると、「いぬおことわり」と書かれ…

カカオの車

歴史に残るレースです。 『カカオカー・レーシング』今井昌代/著、ヒグチユウコ/背景画、グラフィック社「カカオカー・グランプリ」が始まる! カカオカーに乗った生き物たちが順位を競います。なんという愛らしさ!テディベア・ぬいぐるみ作家の今井昌代…

猫、靴をはく。

オレを信じろ。 『ガルドンのながぐつをはいたねこ』ポール・ガルドン/作、寺岡恂/訳、ほるぷ出版「長靴をはいた猫」といえば、このガルトンの絵本が一番に思い浮かびます。腕組みをして、オレ様って顔をして。 赤いブーツ(長靴)がよく似合っています。…

いたずら

未知との遭遇。 『いたずらこねこ』バーナディン・クック/ぶん、レミイ・シャーリップ/え、まさきるりこ/やく、福音館書店子猫ははじめてカメを見ました。 ポン!っとたたくと頭がひっこんだ!子猫の好奇心をほほえましく描いた絵本。いたずら子猫といっ…

家のない猫

家っていいもの? 『かねもちのいえのねこといえのないねこ』バーナード・ウェーバー/文・絵、あきのしょういちろう/訳、童話館出版スキャットは、家のない猫です。 お金持ちの家の猫と、どんなところが違うのでしょうか。家猫の暮らしと外猫の暮らしが、…

洋食好き

行ってみたいお店。 『ねこのようしょくやさん』KORIRI/さく・え、金の星社ねこの洋食屋さん。 ハンバーグが大人気です。定員さんもお客さんも、みんなふっくら、ぽっちゃり。おいしい洋食を食べてたら、そうなりますよね。 幸せそうなふくよかねこちゃんが…

ブーちゃん

いつの時代も子猫は可愛い。 『ブーちゃん』藤城清治/絵・文、講談社捨て猫だったブーちゃん。 拾われたり、飼い主が変わったり、ほかの家に入り込んだり。「ここがぼくのうちだ」 小さいブーちゃんの、たくましく生きる日々。美しい影絵を作り出す作家・藤…

子猫が知る世界の秘密。 『ちいさな島』ゴールデン・マクドナルド/さく、レナード・ワイスガード/え、谷川俊太郎/やく、童話館出版ちいさな島を舞台に、生き物たちと四季の移ろいを描いた絵本。まず最初のページから、詩的な言葉に引き込まれます。 谷川…

さよなら星の王子さま

表紙の黄色が美しい。 『絵本星の王子さま』サンテグジュペリ/著、池沢夏樹/訳、集英社星の王子さまを絵本で。原作の良さをそのままに、小さな子どもでも読めるようになっています。 イラストも大きく美しく、見ごたえがあります。様々な物語が簡略化され…

ニャンコとねこ

いっしょにいよう。 『ふたりのねこ』ヒグチユウコ/著、祥伝社ぼっちゃんと暮らしていた猫のぬいぐるみ「ニャンコ」。 気づいたら、ひとりぼろぼろになって公園にいました。 公園に住む猫のおんなのこ「ねこ」と出会い、ぼっちゃんを探します。美しい絵と、…

人魚

人間に恋をした。 『人魚姫』アンデルセン/原作、清川あさみ/絵、金原瑞人/訳、鈴木理策/写真、リトルモア布、糸、ビーズ。 清川あさみさんが描く人間に恋をした人魚の物語。子どもの頃に読んだ人魚の物語を、大人のための絵本に。深い海は青一色ではな…

パパ猫

ピクニックに連れてって。 『とうさんねこのすてきなひみつ』メアリー・チャルマーズ/ぶん・え、あきのしょういちろう/やく、童話館出版ピクニックに行きたい子猫たちと、父さん猫のサプライズ。猫の絵本というより、人を擬猫化したという印象の絵本でした…

聞こえるよ

耳をすますと。 『きこえるきこえる』マーガレット・ワイズ・ブラウン/作、レナード・ワイズガード/絵、よしがみきょうた/訳、小峰書店目にごみが入り、お医者さんに包帯を巻いてもらった子犬のマフィン。 目をつぶったときのように真っ暗だけど、大丈夫…

ねこがいる

ねこ、なにしてる? 『ねこいるよ』武鹿悦子/作、直江みちる/絵、リーブルねこいるよ。 顔洗ったり、あくびしたり。 お母さん猫のもとをはなれて、ちょっと冒険。ちっちゃくてかわいい子猫のしぐさを丁寧に描いた絵本。子猫のぽわぽわっとした毛並みが伝わ…

10ねこ

本当に10匹なのか。 『ねこねこ10ぴきのねこ』マーティン・レーマン/さく、ほしかわなつこ/やく、童話館出版1匹目のねこは、わたしです。ページをめくると、次々と猫たちがごあいさつ。 10匹のいろんな猫にであえます。丸っこいフォルムの独特な絵がクセに…

3ねこ

何色にでもなれる。 『三びきのこねこ』ヴラジーミル・ステーエフ/ぶん、ジュリオ・マエストロ/え、さがのやよい/やく、童話館出版黒、灰色、白の、3匹の子猫。 ねずみを追いかけて粉の缶に入ったら、真っ白の3匹になっちゃった。いろんなものを追いかけ…

白い猫

黒くなりたい。 『しろねこしろちゃん』森佐智子/文、Maya Maxx/絵、福音館書店真っ黒なお母さんと真っ黒な子猫のなかに、真っ白な「しろちゃん」が1匹。 しろちゃんは、みんなとおなじ真っ黒になりたくてたまりません。自分だけ違うことを恥ずか…

やまねこ

やまねこもねこです。 『やまねこのおはなし』どいかや/作、きくちちき/絵、イースト・プレス山できままに暮らすやまねこは、ある日街へ出かけようと思い立ちます。 その途中で白い子猫を助け、山に帰って一緒に暮らすことに。きくちちきさんの大胆な筆遣…

サンタなのに

サンタさんの飼い猫クロも登場。 『さむがりやのサンタ』レイモンド・ブリッグズ/さく・え、すがはらひろくに/やく、福音館書店さむがりやのサンタさんは、ちょっと気むずかしいサンタさんでもあります。 いろんなことに文句を言いながら、プレゼントを配…

雪ふる聖夜

あたたかい雪の世界。 『ホワイトクリスマス「雪」』ウォルター・デ・ラ・メア/詩、カロリーナ・ラベイ/絵、海後礼子/訳、岩崎書店クリスマス・イヴ、降りだした雪はしだいにあたりをまっ白に。 家のなかでは家族がクリスマスの準備をしています。英国の…