ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫5匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

絵本

桜色

少女とりゅうの友情。 『さくらいろのりゅう』町田尚子/作、アリス館いつもひとりぼっちの少女コイシに初めてできた友だちはりゅうでした。 ある日、りゅうがコイシに青いうろこをくれたので、コイシは自分の宝物の桜色の貝と交換します。 そのうろこが、村…

夢をのせて走ります

1度は乗ってほしい! 『ぼくはSLパレオエクスプレス』おいかわまゆみ/作、クリハラマリ/絵、秩父鉄道役目を終えて、小学校のかたすみでお休みしていたSL。 ある日、整備されてまた走ることになりました。 いつか走っているSLに乗ってみたい、と言ってくれ…

野菜をそだてる

野菜と一緒に大きくなろう。 『ソフィーのやさいばたけ』ゲルダ・ミューラー/作、ふしみみさを/訳、BL出版ソフィーがいなかのおじいちゃんとおばあちゃんの家で野菜づくりを体験した1年を描いた絵本。 いろいろな野菜が出てきて、四季を通じた野菜づくり…

水の不思議

託された思い。 『みずとはなんじゃ?』かこさとし/作、鈴木まもる/絵、小峰書店昨年5月に92歳で逝去されたかこさとしさん。 これはかこさとしさんが亡くなる直前まで手がけていた絵本です。 絵を手がけたのは、鳥の巣研究でも有名な絵本作家、鈴木まもる…

日本の神話

大迫力! 『スサノオ』飯野和好/文・絵、パイインターナショナルアマテラスのおさめる高天原で騒ぎを起こし、地上界に追放されたスサノオ。 八岐大蛇から美しい娘クシナダを救うため、大蛇を退治することに。 スサノオと八岐大蛇の闘いをダイナミックに描い…

夢のタッグ

あなたはだあれ? 『こうちゃん』須賀敦子/文、酒井駒子/画、河出書房新社本屋さんで偶然見つけるまで、須賀敦子さんがこんな物語を残していたとは知りませんでした。 須賀さんの洗練された文章と、酒井駒子さんの透き通るような優しい絵。 小さい子どもへ…

猫とピンク

『モンテロッソのピンクの壁』江國香織/作、荒井良二/絵、集英社夢に出てきたピンクの壁。 モンテロッソに行かなくちゃ! 猫のハスカップの旅の物語。江國香織さんの猫絵本。 絵本にはまだあまり興味がなかった20代前半のころ、文庫で手に入れました。 私…

カエルのジャンプ

甲斐さんのやさしいまなざし。 『のげしとおひさま』甲斐信枝/さく、福音館書店甲斐信枝さんの絵本は、小さな草花への愛であふれています。 雑草と呼ばれてしまうような、道ばたに生えている草花。 その姿をじっと見つめ、語りかけ、甲斐さんの絵本は生まれ…

ソメイヨシノ

王道の桜絵本です。 『さくら』長谷川摂子/文、矢間芳子/絵・構成、福音館書店ソメイヨシノの1年を描いた絵本。日本で一番見かける桜といったらやっぱりソメイヨシノですよね。 春、花が咲き「あ、ここにも桜の木があったんだ」と思うこと、ありませんか?…

小さくて豊かな絵本

子どもの世界へようこそ。 『ちょうちょのためにドアをあけよう』ルース・クラウス/文、モーリス・センダック/絵、木坂涼/訳、岩波書店ちいさな子どもによる、ちいさな子どもへのアドバイス。 「こんなときはこうするといいよ」 「こんなときはこう言うと…

桜の木で出会いましょう

たくさんの出会いがあります。 『はじめまして』近藤薫美子/作・絵、偕成社一本の桜の木をめぐるさまざまな「はじめまして」。 春には桜の花に集まる虫や鳥。 夏には新緑や小さな実と出会い。 春、夏、秋、冬、それぞれの季節に訪れる出会いを描いた絵本で…

なかよく半分こ

欲張ってはいけませんね。 『おおきなねことちいさなねこ』石黒亜矢子/再話・絵、好学社仲良しの大きな猫と小さな猫が、大きなおにぎりと小さなおにぎりを拾います。 おなかがペコペコの2匹は、どちらが大きなおにぎりを食べるかを巡ってけんかに。 決着が…

ぼくじゃないよ

見てたんだよ。ほんとだよ。 『サンドイッチをたべたの、だあれ?』ジュリア・サーコーン=ローチ/作、横山和江/訳、エディション・エフベンチに置いてあったサンドイッチを食べたのはだれ? それは森のクマの話からはじまって…。 ぼくが語る、話せば長ー…

みんな大好き

猫が増えていきます。 『10ねこ』岩合光昭/著、福音館書店写真家の岩合光昭さんが撮影した猫たち。 ページをめくると、1ぴき、2ひきと増えていきます。猫好きさんに岩合さんを知らない人はいないのではないかと思います。 世界ねこ歩きは必ず録画していたり…

大切なあなたへ

旅立つあなたへ。 『はじまりの日』ボブ・ディラン/作、ポール・ロジャース/絵、アーサー・ビナード/訳、岩崎書店ボブ・ディランの「Forever Young」は、子どもを思うあたたかい名曲です。その歌詞を詩人アーサー・ビナードが日本語訳し、素敵な絵本にな…

子猫絵本の名作

きれいな水色に子猫が映えます。 『ちいさなねこ』石井桃子/さく、横内襄/え、福音館書店美しい表紙に、まずため息。 お話を読んで、またため息。 本当にすばらしい絵本です。小さな猫の、大冒険。 ハラハラしながら読んで、ほっと安心して終わる。 「行っ…

猫と過ごす時間

手に取ると泣いてしまう。 『てつぞうはね』ミロコマチコ/著、ブロンズ新社ミロコマチコさんが、愛猫てつぞうとの日々を描いた絵本。 猫好きなら誰もが手に取り、誰もが泣いた、そんな絵本です。猫にはそれぞれ個性があって、同じ子は1匹もいません。 我が…

お気に入りの傘

雨ですね。 『ぽつぽつぽつだいじょうぶ?』しもかわらゆみ/作、講談社雨が降ってきました。 動物たちはそれぞれお気に入りの傘をさしています。 ねずみさん、うさぎさん、くまさん、みんなどんな傘をさすのでしょうか。けんかしていたたぬきさんときつねさ…

猫が時間をお知らせします

いえいえ、時間はおしえてくれませんよ。 『ねこどけい』きしだえりこ/さく、やまわきゆりこ/え、福音館書店鳩時計の鳩と遊びたい猫のねねこ。 ちょっかいを出したら時計が壊れてしまいました。 ことちゃんが時計屋さんで直してもらって、おまけにねねこに…

凛と美しい花

泥の中から咲く美しい花です。 『ハスの花の精リアン』チェン・ジャンホン/作・絵、平岡敦/訳、徳間書店湖の舟の上で一人暮らす貧しい漁師のローおじさん。 ある日助けたおばあさんからもらったハスの種を植えて育てると、つぼみの中からリアンという女の…

美味しいいちご

いちごの季節です。 『せかいいちのいちご』林木林/作、庄野ナホコ/絵、小さい書房シロクマさんのところへ、手紙が届きます。 「いちごを贈ります」 いちごって、赤くて小さくて可愛らしい。 シロクマさんは、届いた一粒のいちごを大切に思います。猫の絵…

からだをつくるもの

みんな食べたものでできている。 『なにをたべてきたの?』岸田衿子/文、長野博一/絵、佼成出版社白いブタくんがリンゴを食べると、おなかが赤色に。 レモンを食べると、おなかに黄色が増えます。食べると、おなかがその色に染まっていく、かわいらしい絵…

寝る子は育つ

猫の日は、大好きな酒井駒子さんの猫絵本。 『ヨクネルとひな』LEE/文、酒井駒子/絵、ブロンズ新社ひなちゃんのうちにやってきた子猫。 野良猫のお母さんが連れてきました。 女の子と子猫のやさしい出会いの物語。酒井駒子さんの作品が大好きです。 大…

ぼくの場所をとりもどす!

ペンギンも大好きなのです。 『ぼくのばしょなのに』刀根里衣/著、NHK出版パパとママのおなかの下がお気に入りのククー。 でもある日、自分だけのものと思っていたその大好きな場所が、たまごにとられてしまいます。 お気に入りの場所を取り戻すために、…

雨にも風にも

『雨ニモマケズ』宮沢賢治/文、アーサー・ビナード/英訳、山村浩二/絵、今人舎宮沢賢治の有名な詩「雨ニモマケズ」をアーサー・ビナードが英訳し、山村浩二さんが絵を描いた絵本。 日本語と英語が併記されています。宮沢賢治の言葉も、英語になるとちょっ…

ワッフル

ワニの秘密に迫ります。 『ワニのワッフルケーキやさんワニッフル』谷口智則/作、アリス館ワニのワッフルケーキ屋さん。 好きな食べ物を、なんでもワッフルケーキにしてくれます。 でも、作っているところは絶対に見せてくれなくて…。これはお客さまにおす…

猫はネコ。

ねこです! 『ねこです。』北村裕花/作、講談社もうね、シンプルに猫の絵本。 猫の絵本といえばこれ、って言いたくなる。 そんな潔いくらいに猫の絵本です。鮮やかな色合い、大胆なフォルム。 丸っこくてやわらかい猫の魅力がたっぷりと描かれています。猫…

白と黒の舞い

大型の迫力。 『ものがたり白鳥の湖』ガブリエル・パチェコ/絵、ものがたり白鳥の湖編集室/文 、エディション・エフバレエでお馴染みの「白鳥の湖」の絵本です。 音楽や踊りは有名ですが、お話の筋となると、知っているようでちゃんとは知らない人もけっこ…

思い出を縫い上げる

賢治じゃないですよ。 『ヤマネコ毛布』山福朱実/作・画、復刊ドットコム森を出ることに決めたヤマネコのために、森の仲間たちが布と糸を使って思い出を縫い上げた毛布をつくります。楽しかったこと、腹立たしかったこと、思い出の中身はそれぞれ。 いいこ…

おとこの一生

味わい深い。 『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン/さく・え、ほんだきんいちろう/やく、篠崎書林現在本屋さんで入手できるのは、あすなろ書房から出版されている村上春樹訳の絵本ですが、私が紹介するのは絶版となってしまった、本田錦一郎訳の絵本で…