ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

猫本

食べると危険

私も勉強します。 『猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑』服部幸/監修、ねこねっこ大切な猫を、身近にある危険から守るために。 食べると危険なモノの情報を丁寧に紹介しています。当たり前に家の中にあるモノが、猫にとっては危険なモノかもし…

子猫が知る世界の秘密。 『ちいさな島』ゴールデン・マクドナルド/さく、レナード・ワイスガード/え、谷川俊太郎/やく、童話館出版ちいさな島を舞台に、生き物たちと四季の移ろいを描いた絵本。まず最初のページから、詩的な言葉に引き込まれます。 谷川…

ニャンコとねこ

いっしょにいよう。 『ふたりのねこ』ヒグチユウコ/著、祥伝社ぼっちゃんと暮らしていた猫のぬいぐるみ「ニャンコ」。 気づいたら、ひとりぼろぼろになって公園にいました。 公園に住む猫のおんなのこ「ねこ」と出会い、ぼっちゃんを探します。美しい絵と、…

ルーヴルにいる

白猫。 『ルーヴルの猫』松本大洋/著、小学館ルーヴル美術館の屋根裏に、人間から隠れて暮らしている猫たち。 1匹の白猫がきまりを破って外の世界にとびだしていく。おとぎ話のようにメルヘンチック。 ミュージカル「キャッツ」を思い起こさせるような美し…

週末は猫

島といえば、猫。 『週末島旅』小林希/著、幻冬舎世界中を旅する作家・小林希さんによる、日本の島旅エッセイ。旅に出ることがむずかしい今だから、旅にまつわる本を読みたくなる。 小林希さんは、『日本の猫宿』『世界の美しい街の美しいネコ』など、猫と…

パパ猫

ピクニックに連れてって。 『とうさんねこのすてきなひみつ』メアリー・チャルマーズ/ぶん・え、あきのしょういちろう/やく、童話館出版ピクニックに行きたい子猫たちと、父さん猫のサプライズ。猫の絵本というより、人を擬猫化したという印象の絵本でした…

ねこがいる

ねこ、なにしてる? 『ねこいるよ』武鹿悦子/作、直江みちる/絵、リーブルねこいるよ。 顔洗ったり、あくびしたり。 お母さん猫のもとをはなれて、ちょっと冒険。ちっちゃくてかわいい子猫のしぐさを丁寧に描いた絵本。子猫のぽわぽわっとした毛並みが伝わ…

エーゲ海

強い日差しのなかで。 『エーゲ海の猫』村松雪絵/著、講談社ギリシアの猫との出会いは、私の不思議体験だった。エーゲ海の猫たちの写真集。自由気ままに生きるたくましい猫たち。 白壁が続く美しい異国の風景のなかで、神秘的にさえ見えます。猫はただそこ…

10ねこ

本当に10匹なのか。 『ねこねこ10ぴきのねこ』マーティン・レーマン/さく、ほしかわなつこ/やく、童話館出版1匹目のねこは、わたしです。ページをめくると、次々と猫たちがごあいさつ。 10匹のいろんな猫にであえます。丸っこいフォルムの独特な絵がクセに…

3ねこ

何色にでもなれる。 『三びきのこねこ』ヴラジーミル・ステーエフ/ぶん、ジュリオ・マエストロ/え、さがのやよい/やく、童話館出版黒、灰色、白の、3匹の子猫。 ねずみを追いかけて粉の缶に入ったら、真っ白の3匹になっちゃった。いろんなものを追いかけ…

白い猫

黒くなりたい。 『しろねこしろちゃん』森佐智子/文、Maya Maxx/絵、福音館書店真っ黒なお母さんと真っ黒な子猫のなかに、真っ白な「しろちゃん」が1匹。 しろちゃんは、みんなとおなじ真っ黒になりたくてたまりません。自分だけ違うことを恥ずか…

やまねこ

やまねこもねこです。 『やまねこのおはなし』どいかや/作、きくちちき/絵、イースト・プレス山できままに暮らすやまねこは、ある日街へ出かけようと思い立ちます。 その途中で白い子猫を助け、山に帰って一緒に暮らすことに。きくちちきさんの大胆な筆遣…

本を守る

本の力を。 『本を守ろうとする猫の話』夏川草介/著、小学館主人公は、高校生の夏木林太郎。 一緒に暮らしていた祖父が突然亡くなり、祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたむことになる。 そんな時、書棚の奥に人間の言葉を話すトラネコが現れ、本を守…

いろんな猫

一瞬を切り取って。 『フェルトと刺繍のいろんな猫』ahoy embroidery/著、講談社なにげない猫の表情やしぐさ。 55匹の猫をフェルト刺繍や全面刺繍で表現しました。表紙がいい。 エリザベスカラーをして、ちょっとふてくされた猫。本の中にも、「よくまあこ…

猫との約束

猫と人間の物語。 『約束の猫』村山早紀/著、げみ/イラスト、立東舎4つの、猫にまつわる短編集。 きれいなイラストがやさしく寄り添い、物語を彩ります。村山早紀とげみのコラボ3作目。捨てられていた白い子猫のエピソードが多いのは、村山さんの経験なの…

本屋のねこ

ほこりから猫。 『本屋さんのルビねこ』野中柊/作、松本圭以子/絵、理論社本に積もったほこりから生まれた、ねこのルビ。 本屋さんの看板ねこになれるかな?本屋さんで生まれたかわいい猫のお話、わくわくしながら読みました。最初は小さすぎてねずみに間…

旅する猫

世界を旅する猫。 『世界一周猫の旅 トラネコボンボンの365日』中西なちお/著、誠文堂新光社トラネコボンボンの猫たちが、世界の街や名所をご案内。 365日旅して、日めくりのように絵と文で綴ります。『猫ごよみ365日』に続く、トラネコボンボンの日めくり…

猫のおつげ

あなたのための言葉。 『 猫のお告げは樹の下で』青山美智子/著、宝島社ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫。 猫のミクジの葉っぱのお告げが導く、あたたかい7つの物語。2話目の「チケット」が大好きでした。 中学生の娘と仲良くな…

長いねこ

くるくると巻かれたい。 『ながいながいねこのおかあさん』キューライス/ぶん、ヒグチユウコ/え、白泉社おかあさんは、ながいながいねこ。 ある日、子猫は強い風に吹き飛ばされてしまいます。 子猫はおかあさんのもとに戻れるでしょうか。キューライスのシ…

にゃんたまたま

うれしはずかし。 『にゃんたま』芳澤ルミ子/写真、自由国民社その名の通り、にゃんこのたまたまの写真集。目のつけどころ! 最高です。時々出会う野良猫達を思い出しました。 あの立派なうしろ姿。 「男の子だね~」とひとめでわかる印。うちのこは去勢し…

てのひら猫

愛でる本。 『ねこ ちいさな手のひら事典』ブリジット・ビュラール=コルドー/著、グラフィック社猫に関する様々な疑問に答える「ねこの事典」。フランスで人気を博した、貴重でかわいいクロモカードのイラストが、各ページを彩っています。 レトロな雰囲気…

消しゴムで猫

毎年猫年ですから。 『消しゴムはんこ。で年賀状 十二支と猫とえんぎもの 決定版』津久井智子/著、大和書房消しゴムはんこで、年賀状を作りませんか。 十二支と、猫ももちろんあります。 毎年猫年の私には嬉しい配慮。できそうで難しそうで、でもやってみる…

あばれる。

さあごいっしょに。 『あばれネコ』キューライス/さく・え、KADOKAWAあばれネコがやってきた!とにかく、いきおいがある絵本。 やりたい放題にあばれる猫のいきおいに巻き込まれる快感を味わってほしいです。やりたい放題なのに、憎めない。 リズミカルな文…

すっぽり

猫が好きなもの。 『ねこはすっぽり』石津ちひろ/文、松田奈那子/絵、こぐま社猫は好きな場所でごろりーん。 のびーんと伸びたり、がりがりしたり、ぺちゃぺちゃ食べたり、すっぽりはまったり。 どこまでも自由な猫のしあわせ絵本。のびやかな絵が魅力の松…

猫にGPS

どこ行ってたの? 『猫にGPSをつけてみた』高橋のら/著、雷鳥社東京から引っ越した先の田舎で出会った6匹の猫。 ある時、猫たちにGPSをつけてみたら、いろんな気づきがありました。うちの猫、いつもどこまで遊びに行ってるのかな。 猫飼いさんの素朴な疑問…

4つのボタン

ポジティブ! 『ねこのピート だいすきなよっつのボタン』エリック・リトウィン/作、ジェームス・ディーン/絵、大友剛/訳、長谷川義史/文字画、ひさかたチャイルド猫のピートは、このシャツが大好き。 あれ、ボタンがひとつとれちゃった。 ピートは悲し…

猫のおばけ

会いたい。 『猫のお化けは怖くない』武田花/著、平凡社愛猫くもが亡くなった。 空の雲を見上げるたびに思い出し涙する日々。 そして、軽やかにとりとめなく綴られる生活の記憶の断片。 モノクロ写真が美しいフォトエッセイ集。じんわりくる。私も、猫のお…

原点の猫

カイちゃんです。 『ママになったネコの海ちゃん』岩合日出子/文、岩合光昭/写真、ポプラ社海ちゃんは、岩合光昭・日出子夫妻が初めて一緒に暮らした、二人にとって特別な猫。 そんな海ちゃんの成長の過程を綴ったノンフィクション。今は、「猫写真家と言…

ねこになる!

まーるくなって。 『ねこになっちゃった』角野栄子/作、よしむらめぐ/絵、小学館アコちゃんの仲良しは、ぬいぐるみのトラトラちゃんとクマちゃん。 みんなで、隣のうちのねこのミミのまねをして遊びます!とってもかわいらしい絵本です。 ふっくらとした優…

ぼくの声

あふれる思い、聞いて。 『ぼくはいしころ』坂本千明/作、岩崎書店石ころのように、じっとだまって、ひとりで生きる黒猫。 でもあるとき、「こんにちは」と声をかけてくる人間があらわれて…。『退屈をあげる』のたましいを受け継ぐ、尊い本です。 涙があふ…