本(中高生)
平安時代小説が大好きで、氷室冴子さん、田辺聖子さん、永井路子さんなどの作品を見つけては読んでいる小学生でした。 『おちくぼ姫』田辺聖子/著、KADOKAWA落窪物語は、1000年も前に書かれた平安王朝版シンデレラ物語。 『おちくぼ姫』は、その物語を田辺…
すごく怖がりな子どもで、ミステリー小説は「人が死ぬ」のが怖くて読めませんでした。 小学校高学年の頃、猫好きな私は三毛猫ホームズを読もうとして、結構な出だしから人が死んだので、もうそれ以上読めませんでした。「猫の本で人が死ぬなんて!」と、ひと…
七夕の夜に、この1冊。 『流れ星が消えないうちに』橋本紡/著、新潮社喪失と癒しの物語。忘れられない過去の悲しみ、今そっと寄り添ってくれる優しさ。これは青春小説であるけれど、「青春の痛み」と言ってしまうには主人公の抱えるキズははかり知れない痛…
図書館の仕事のひとつとして、中学生向けの図書館だよりを作っています。夏休み前の図書館だよりには「夏におすすめの1冊」を必ず載せるのですが、その年によって何を選ぶか、とても悩みます。夏に読みたい本って、結構ありますよね。もちろん毎年違う本を…
今年2月に亡くなられた石牟礼道子さん。 水俣病問題を社会に訴えた小説『苦海浄土』はよく知られていますが、子どものために書かれた作品もあります。 『水はみどろの宮』石牟礼道子/著、福音館書店最初に私が読んだのは平凡社から出版されたもので、児童書…
子どもの頃から本が大好きで、小学生の頃は、仲のいい友だちとシェアをしあって本を読んでいました。本の楽しみは、みんなで共有するもの。 そんな私が、「見つけた!」と思った本があります。はじめて、本当に好きな本に出会った瞬間。 「私が見つけ出した…