ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

雪の楽しみ

まっしろ。 『ゆきふふふ』ひがしなおこ/さく、きうちたつろう/え、くもん出版東&木内コンビの「きせつのおでかけえほん」。 美しい絵とリズミカルな言葉がとっても素敵なシリーズです。これは、冬の絵本。雪の日には、特別な楽しさがある。 雪を丸めて、…

こわがりなトラ

なにがこわいの? 『こわがらなくていいんだよ』ゴールデン・マクドナルド/さく、レナード・ワイスガード/え、こみやゆう/やく、長崎出版とってもこわがりなトラのこは、いつもがたがたふるえていました。 「なにもこわがらなくていいんだよ」と、お父さ…

あなたも私も

通りすぎるまえに。 『ほんのちょっと当事者』青山ゆみこ/著、ミシマ社わたしたちが「生きる」ということは、「なにかの当事者となる」ことなのではないだろうか。 様々な社会問題を「自分事」として考えてみた社会派エッセイ。 社会派なのに明るくて、ユー…

猫を抱く

それぞれの幸せのかたち。 『猫は抱くもの』大山淳子/著、キノブックス東京郊外を流れる青目川に架かる「ねこすて橋」。 この橋では、夜になると猫たちが集会を開いている。 飼い猫、野良猫…それぞれの事情を持つ猫と人間たちが織りなす連作短編集。映画化…

賢治の愛

時代の波に消された恋。 『宮澤賢治 愛のうた』澤口たまみ/著、夕書房賢治には恋人がいた。生涯独身だったことから、その恋心は妹トシや親友に向けられたと解釈され「聖人」と呼ばれることの多い宮澤賢治。私は、賢治には結婚を考えるような恋人がいたこと…

冴子さんの日常

東京ライフ。 『冴子の東京物語』氷室冴子/著、集英社長電話魔の冴子さんは、莫大な長距離電話代を浮かすため、生まれ育った北海道から東京へ引越しをすることに。 1987年に書かれた、氷室冴子等身大のエッセイ。最近古本屋さんで見つけて、思わず手にして…

木彫りの猫

ねこをほる。 『はしもとみお猫を彫る』はしもとみお/著、辰巳出版猫ですか?いいえ、彫刻です。大人気の動物彫刻家、はしもとみおさんの初の猫作品集です。まるで生きているかのよう。 一瞬を切り取って木の中から彫りだされた猫たち。 圧巻の、猫まみれで…

ようこそ、トラ!

とら年ですね。 『おちゃのじかんにきたとら』ジュディス・カー/作、晴海耕平/訳、童話館出版お茶の時間に、突然ソフィ-の家を訪ねてきたとら。 おなかが空いているというとらを、ソフィーたちは快く招き入れます。 とらは、ソフィの家の食べ物や飲み物を…

2022

新年あけましておめでとうございます。毎度のことながら、猫とこたつで丸くなるお正月を過ごします。 キャットタワーで丸くなる猫。先が見えないコロナ禍ではありますが、ネコオドルは変わらずに、本との出会いを、そして本で繋がる人との出会いを、みなさま…