ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

カカオの車

歴史に残るレースです。 『カカオカー・レーシング』今井昌代/著、ヒグチユウコ/背景画、グラフィック社「カカオカー・グランプリ」が始まる! カカオカーに乗った生き物たちが順位を競います。なんという愛らしさ!テディベア・ぬいぐるみ作家の今井昌代…

猫、靴をはく。

オレを信じろ。 『ガルドンのながぐつをはいたねこ』ポール・ガルドン/作、寺岡恂/訳、ほるぷ出版「長靴をはいた猫」といえば、このガルトンの絵本が一番に思い浮かびます。腕組みをして、オレ様って顔をして。 赤いブーツ(長靴)がよく似合っています。…

砂漠の旅

ラクダとともに。 『水と礫』藤原無雨/著、河出書房新社東京でのドブ浚いの仕事中の事故をきっかけに故郷へと戻ったクザーノは、砂漠のむこうの幻の町へ旅立ったー。第57回文藝賞受賞作。1、2、3と何度も反復して描写される世界。少しずつ矛盾をはらみなが…

いたずら

未知との遭遇。 『いたずらこねこ』バーナディン・クック/ぶん、レミイ・シャーリップ/え、まさきるりこ/やく、福音館書店子猫ははじめてカメを見ました。 ポン!っとたたくと頭がひっこんだ!子猫の好奇心をほほえましく描いた絵本。いたずら子猫といっ…

家のない猫

家っていいもの? 『かねもちのいえのねこといえのないねこ』バーナード・ウェーバー/文・絵、あきのしょういちろう/訳、童話館出版スキャットは、家のない猫です。 お金持ちの家の猫と、どんなところが違うのでしょうか。家猫の暮らしと外猫の暮らしが、…

旅をする本

無人本屋くらんなかさんで購入した本の話です。その前に、くらんなかさんのことを少し。くらんなかさんの本は、ほとんどが寄付で集まった本だそうです。お店の前には「寄付本はこちらに」という箱があり、誰でもいつでも本を寄付することができます。不要に…

無人本屋くらんなか

先日、ときがわ町にある無人本屋「くらんなか」さんに行って来ました。店主さんとは前々から知り合いで、無人本屋の構想段階から話は聞いていたのですが、いろいろあってずっと伺えず、今回が初の訪問でした。 その名のとおり、蔵が本屋になっています。三鷹…

にゃんにゃんにゃん

猫の下僕化計画。 『NNN(ねこねこネットワーク)からの使者 猫だけが知っている』矢崎存美/著、角川春樹事務所今日もミケさんたちは、猫好きな誰かのことをじっと見ている? 猫と人間の出会いを描いた5つのお話。「NNN」ねこねこネットワーク。 すべての人…

猫、踊る!

シャルウィーダンス? 『踊る猫』にゃんこ編集部/編、マイウェイ出版浮世の猫なら、踊らにゃ損々。その名の通り、踊る猫の写真集です。盆踊り、ポールダンス、チアダンスからバレリーニャまで。 ありとあらゆるダンスを踊る猫たち。かわいい!の連続。一瞬…

太陽の奇跡

いつも一緒に。 『クララとお日さま』カズオ・イシグロ/著、早川書房AIロボットと病弱な少女の物語。舞台はいつか訪れる未来なのか、架空の世界なのか。 どこか無機質な雰囲気がこの地球上のことではないようにも感じられます。なんというか、不穏。人々の…

風をつくる

猫のひみつのお仕事。 『ねこの風つくり工場』みずのよしえ/作、いづのかじ/絵、偕成社町を吹く風は、じつは猫たちの秘密の工場で作られています。 猫たちが今日にぴったりの風を作るため奮闘する毎日をえがいた物語。飼い猫も野良猫も、猫はみんなここで…

鳥と草木と

そこにいるかのよう。 『草木鳥鳥文様』梨木香歩/文、ユカワアツコ/絵、長島有里枝/写真、福音館書店梨木香歩による、四季の野鳥と植物をめぐるエッセイ集。画家・ユカワアツコさんが鳥の絵を描いているのは、古い「引き出し」の底。 その「引き出し」を…

洋食好き

行ってみたいお店。 『ねこのようしょくやさん』KORIRI/さく・え、金の星社ねこの洋食屋さん。 ハンバーグが大人気です。定員さんもお客さんも、みんなふっくら、ぽっちゃり。おいしい洋食を食べてたら、そうなりますよね。 幸せそうなふくよかねこちゃんが…

空を自由に

幻想の青空。 『もうひとつの空の飛び方』荻原規子/著、KADOKAWA古典、ナルニア、ジブリまで。 荻原規子さんの「ファンタジーのDNA」を育んだ名作を紹介するブックガイド。『ファンタジーのDNA』を文庫化したもの。 単行本の一角獣のイラストが美しい表紙も…

ブーちゃん

いつの時代も子猫は可愛い。 『ブーちゃん』藤城清治/絵・文、講談社捨て猫だったブーちゃん。 拾われたり、飼い主が変わったり、ほかの家に入り込んだり。「ここがぼくのうちだ」 小さいブーちゃんの、たくましく生きる日々。美しい影絵を作り出す作家・藤…

借りたら返す

約束。 『古文書返却の旅』網野善彦/著、中央公論新社戦後の混乱期、漁村文書を収集・整理し、資料館設立を夢見る壮大な計画のもと、全国から大量の文書が借用された。 しかし、事業は打ち切りとなってしまい、大量の未返却の文書が残されてしまった。 後始…

食べると危険

私も勉強します。 『猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑』服部幸/監修、ねこねっこ大切な猫を、身近にある危険から守るために。 食べると危険なモノの情報を丁寧に紹介しています。当たり前に家の中にあるモノが、猫にとっては危険なモノかもし…