ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

猫と宇宙

猫に聞け! 『ネコ博士が語る宇宙のふしぎ』ドミニク・ウォーリマン/文、ベン・ニューマン/絵、日暮雅通/訳、山崎直子/日本語版監修、徳間書店ネコ博士はのらネコの中でもとびきりかしこいネコ。 宇宙について知りたいあれこれを、ネコ博士がわかりやす…

おばちゃん

元気な幽霊。 『おばちゃんたちのいるところ』松田青子/著、中央公論新社幽霊たちが現れて、悩める現代人を救う。 シュールで愉快な連作短編怪談集です。松田青子さんといえば、ちょっと変わったテイストの作風がクセになる作家さん。 これを読むとハマって…

荒川

荒川は豊かな埼玉つくる川。 『日本の川 あらかわ・すみだがわ』村松昭/さく、偕成社奥秩父の山の神様とお使いの女の子が、荒川を源流から海まで雲に乗って辿っていきます。緑深い山奥から街へと続く川の流れを丁寧に案内してくれる絵本。動物や植物のイラ…

マドレーヌ

理想の夫婦。 『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学/著、KADOKAWAかのこちゃんは小学1年生の女の子。 マドレーヌ夫人はアカトラの猫。 かのこちゃんと友だちのすずちゃん、マドレーヌ夫人と犬の玄三郎。 ドキドキする毎日は、ちょっと不思議に満ちてい…

空飛ぶ宝石

自然の中で出会う美。 『世界の美しいカワセミ』パイインターナショナルカワセミとその仲閒たちの美しい写真集。寄居町には荒川沿いに「かわせみ河原」とよばれる河原があり、そのためかカワセミという鳥には昔から親しみを覚えます。カワセミにもいろいろな…

雨の音

雨を楽しむ。 『あめぽぽぽ』ひがしなおこ/さく、きうちたつろう/え、くもん出版雨が降ってきた。 傘をさしておかあさんとおでかけです。雨が奏でるいろいろな音が楽しげです。 キラキラと降る雨の絵もとても綺麗。「きせつのおでかけえほん」のなかの1冊…

本の魔法

本も人も癒します。 『ルリユール』村山早紀/緒、ポプラ社ひと夏を過ごすことになった風早の街で、瑠璃はルリユール職人のクラウディアと出会う。 大切な本と、本にまつわる人々の思い出を癒していく、不思議な物語。現実とファンタジーの境界がなく、いつ…

海からはじまる

幻想的現実。 『海』小川洋子/著、新潮社静かで、どこか秘密めいた妖しさをまとった短編集。『ことり』で小川ワールドに迷い込み、ずっと積読になっていたこの『海』を手に取りました。「鳴鱗琴」という楽器の音色、缶ドロップの優しさ、活字管理人の艶やか…

よるねこ

猫、踊ってますよ。 『ナイトキャット』リサ&ヨハンナ・ラーソン/絵、ジェームズ・ブレーク/文、角田光代/訳、実業之日本社夜になると、猫たちの冒険がはじまります。猫のキャラクター「マイキー」で人気のリサ・ラーソンさんの猫絵本。 とてもおしゃれ…

光車

光と闇。 『光車よ、まわれ!』天沢退二郎/著、ポプラ社ある雨の朝、一郎は周囲の様子がいつもと違うことに気づく。 奇怪な事件が続出する中、一郎は神秘的な美少女・龍子らとともに、不思議な力を宿すという“光車”を探すことになるのだが―。詩人の天沢退二…

クジラ

青い水の中で。 『ザトウクジラ』ヨハンナ・ジョンストン/さく、レナード・ワイスガード/え、こみや ゆう/やく、好学社長い距離を旅しながら、海の中で暮らすクジラ。 私たちと同じように子育てをし、たくましく生きています。ワイスガードの美しい絵で描…

にゃん

ねこちゃんだいすき。 『にゃんにゃん』せなけいこ/さく、福音館書店ねこちゃん、いっしょに遊びましょ。 せなけいこさんの小さい子向けの猫絵本。猫の親子の愛情や、子猫たちのじゃれ合い。 ちぎり絵で描かれたいろいろな毛色の猫たちが、あたたかい雰囲気…

それでも

リフレイン。 『それでもそれでもそれでも』齋藤陽道/著、ナナロク社写真家、齋藤陽道が言葉と写真で綴るエッセイ集。写真と、短い言葉たち。 日常から切り取った欠片を集めたかのようです。見えているはずなのに気づいていなかった。 ページをめくっている…

お母さんのために

おかあさん大好き。 『ペロのおしごと』樋勝朋巳/作、小学館犬のペロはおかあさんが大好きです。 おかあさんにプレゼントするネックレスを買うために、ペロはお仕事を探すことにします。 でもなかなかうまくいかなくて…。自分にもできそうと思っていたこと…

水の美

美しい水の絵本。 『ひとしずくの水』ウォルター・ウィック/作、林田康一/訳、あすなろ書房ひとしずくの水からはじまる、終わりのない水の世界。 自然のなかの水の姿を美しい写真とともに追いかけていきましょう。水のいろいろな姿、形をとらえた写真絵本…

バクの夢

夢を食べる。 『 だれもしらないバクさんのよる』まつざわありさ/作・絵、絵本塾出版バクさんは、怖い夢を食べちゃうことができるのです。 今夜はだれのどんな夢を食べてくれるのでしょうか。怖い夢を見てしまった子どもに読んであげたくなるような優しい絵…

手のひらサイズ

子猫時代。 『手乗りねこ』小川晃代/写真、湯沢祐介/写真、宝島社その名の通り、手のひらに乗っちゃうくらい小さくて可愛い子猫の写真集。生まれたばかりの子猫って、本当に手のひらに3匹くらい乗っちゃうんですよね。 その小ささと温かさに感動を覚えます…

旅をする

自然の姿。 『旅をする木』星野道夫/著、文藝春秋アラスカでの生活を静かに力強く綴ったエッセイ。アラスカに魅せられ、アラスカを愛した写真家の星野道夫さん。 厳しい自然、たくさんの動物たち。 美しいだけではない、その恐ろしさを身をもって教えてくれ…

マーメイド

出会いたかった絵本。 『ジュリアンはマーメイド』ジェシカ・ラブ/作、横山和江/訳、サウザンブックス社おばあちゃんと行ったプールの帰り、ジュリアンはおしゃれでキラキラとしたマーメイドのおねえさんたちと出会います。 ジュリアンは、おばあちゃんに…