ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

四人の女

カラスと河童。 『あの家に暮らす四人の女』三浦しをん/著、中央公論新社現代版『細雪』。 杉並の古びた洋館に住む、四人の女の同居物語。このご時世なので、花見のシーンとかデパートのシーンとかが出てくると「あぁぁ、人ごみはダメだよ~」と、反射的に…

猫切り絵

切って飾ってかわいい。 『12か月のねこ切り絵』高木亮/著、誠文堂新光社『ねこ切り絵』の第2弾がこの本。 かわいい仕草や表情の猫がたくさんです。 切って飾って楽しめる、猫の切り絵集。切り絵のいいところは、身近な材料と道具ですぐにはじめられるとこ…

猫のお弁当

食べるのは人間です。 『かんたん!かわいい!ねこ弁』ダンノマリコ/著、金の星社簡単でかわいい、猫のお弁当レシピ本。がんばらなくてもできそうな、ゆるい感じのキャラ弁当。 この「がんばらなくてもできる」って、お弁当作りには大事ですよね。毎日のこ…

猫の味方

正義と猫の味方。 『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』大山淳子/著、講談社お見合い30連敗中の弁護士・百瀬。 猫弁と呼ばれて、猫関連の依頼ばかり。 ある日、ちょっと厄介な依頼が舞い込んできて…。 猫と人の幸せを願う弁護士の、心あたたまるミス…

甘い猫

食べちゃいたい。 『猫いっぱいのスイーツBOOK』Laura/著、KADOKAWA洋菓子から和菓子まで、すべてのお菓子が猫! かわいすぎて食べられない、しあわせいっぱいのスイーツ作品&レシピです。お菓子作り、しばらくしてないです。 こんなにかわいいお菓子を作…

ミーラ

その名前も。 『猫のミーラ』井上奈奈/絵と文、堀之内出版今日、フリーダは眉毛をそりました。こんな不思議な一文からはじまるこの絵本。 女の子と猫の物語です。井上奈奈さんといえば『ウラオモテヤマネコ』。 その美しい装丁と世界観がとても好きで、無二…

毎日の本

本を読むということ。 『365日のほん』辻山良雄/著、河出書房新社荻窪にある本屋titleの店主、辻山さんが選んだ365冊の本。 ジャンルもばらばらに季節にあわせて紹介された本たちを、その紹介文から想像するのも楽しい1冊です。図書館で働き本屋で働き、本…

祇園精舎の鐘の声

盛者必衰の理。 『平家物語』古川日出男/訳、河出書房新社池澤夏樹個人編集で編まれた日本文学全集の第9巻。平家物語をきちんと読んだことがありませんでした。 はじめての通読はこの本。 所々に知っている逸話が出てくるので、答え合わせをするような気持…

クロネコの母

父さんはきっと白猫。 『くろねこかあさん』東君平/さく、福音館書店黒猫かあさんには、黒猫3匹、白猫3匹の子猫がいます。 6匹の子猫を育てる黒猫かあさんのユーモラスな絵本。黒猫と白猫が切り絵で描かれているのが面白いです。 パズル遊びのように、小さ…

うさぎ

パンが食べたくなります。 『うさぎパン』瀧羽麻子/著、幻冬舎幼い頃に母を亡くし、仲の良いまま母と暮らす優子。 高校生になって、家庭教師の美和ちゃんが来るようになった。 同級生の富田くんとはパン好き同士で気があって、大好きなパン屋巡りを始める。…

ほわほわ

『ほわほわさくら』ひがしなおこ/さく、きうちたつろう/絵、くもん出版ほわほわ さくら。 はなはな さくら。リズミカルでやさしい文章と、鮮やかな色彩が美しい絵。 歌人の東直子さんが選ぶ言葉がとてもいい。 ちょっと小型の、かわいらしい絵本です。桜の…

星に願いを

モコモコでほんわか。 『ほしをさがしに』しもかわらゆみ/さく、講談社ある冬の夜、ねずみは流れ星を見つけました。 次の朝、ねずみがでかけると、雪の上に見たことのない足あとが。 流れ星の足あと? ねずみは、ひとつの願いを胸に、足あとを追いかけてい…

猫語

猫の戦術。 『猫語の教科書』ポール・ギャリコ/著、灰島かり/訳、筑摩書房猫による、猫のための、快適生活を手に入れるためのマニュアル。 人とうまく暮らしていくための、猫なりの工夫がたくさん綴られています。まず、猫の手でタイピングしている姿を想…

星は友だち

見上げればそこに。 『キツネと星』コラリー・ビックフォード=スミス/さく、スミス幸子/やく、アノニマ・スタジオ森に住むキツネは、夜空に輝くたったひとつの星が友だちです。 ある日、その星がいなくなり、さみしくてたまらないキツネは勇気をだして星…

思い出の図書室

地球やな。 『図書室』岸政彦/著、新潮社小学生の頃に通った、古い公民館の小さな図書室。 ひとりの女性の、思い出の物語。ああ、これは私の物語だな、と思いながら、するすると読みました。 大阪弁が心地よくて、するすると。公民館の小さな図書室、という…

マイキーと

はじめての英語に。 『リサ・ラーソンのABCブック』リサ・ラーソン/イラスト、ヨハンナ・ラーソン/イラスト、パイインターナショナルリサ・ラーソンのキャラクターと一緒に、楽しくアルファベットを学べます。猫のキャラクター「マイキー」は、猫好きなら…

猫のて

足じゃありませんよ。 『ねこのおてて』パイインターナショナル猫の手写真集。 かわいいおててを集めました。前足って言わないで。 おててなんです。クリームパンみたいなんです。ピンポイントでおてての可愛さを堪能できる、猫の手好きには夢のような写真集…

しるし本

愛され本屋さん。 『ほんやのポンチョ』にしのあきひろ/著、幻冬舎商売は下手だけど、好きな本に囲まれているから幸せなポンチョ。 売り物なのに、面白い本に書き込みをしたり折ったりしてしまうのがクセでした。 そんな本が「世界にひとつだけのしるし本」…

子猫のかくれんぼ

子猫の魅力。 『こねこがにゃあ』ひろのたかこ/さく、福音館書店お母さん猫が子猫たちを呼びます。 かわいらしい子猫たちのかくれんぼ。色鉛筆で描かれたやさしい風合いの子猫たち。 表情やしぐさから、子猫たちの愛らしさが伝わってきます。母猫に見守られ…

海が近くに

方言っていいなと思う。 『海がきこえる』氷室冴子/著、徳間書店高知の大学を卒業し、東京の大学に通う杜崎拓。 武藤里伽子が東京にいると聞いて、高知の高校時代のことを思い出すー。ジブリでアニメ映画化をされたので、氷室冴子さんの作品のなかでも知ら…

本屋の猫

本屋には黒猫が似合う。 『本屋のラク 9回生きたねこのはなし』くどうかずし/文、やまぐちぴこ/絵、出版ワークス黒猫のラクと飼い主のソウタ。 9回生まれ変わることができると女神から教えてもらったラクは、何度も生まれ変わった姿でソウタに会いに行きま…