ネコオドルのほんのつぶやき

自然豊かな小さな町で、猫4匹と暮らしています。小さな本屋「ネコオドル」店主が、本のこと猫のことなどをつぶやきます。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ソメイヨシノ

王道の桜絵本です。 『さくら』長谷川摂子/文、矢間芳子/絵・構成、福音館書店ソメイヨシノの1年を描いた絵本。日本で一番見かける桜といったらやっぱりソメイヨシノですよね。 春、花が咲き「あ、ここにも桜の木があったんだ」と思うこと、ありませんか?…

みんな猫である

名前もまだない? 『吾輩も猫である』新潮社猫の視点で書かれる物語といえば、夏目漱石の『吾輩は猫である』ですよね。 これは、猫好き作家8名が漱石の「猫」に挑む、猫のアンソロジー。 猫好きにはたまりません。それぞれの作家がそれぞれの作風で描く猫の…

絵本を語ろう会

3月20日、「絵本を語ろう会」に参加してきました。 熊谷市にある絵本専門店、ゆめみる本屋さんでの開催です。「絵本を語ろう会」は、大人限定。 絵本講師の先生と一緒に、参加者がそれぞれ好きな絵本を持ち寄って語り合うという、夢のような会です。参加者は…

小さくて豊かな絵本

子どもの世界へようこそ。 『ちょうちょのためにドアをあけよう』ルース・クラウス/文、モーリス・センダック/絵、木坂涼/訳、岩波書店ちいさな子どもによる、ちいさな子どもへのアドバイス。 「こんなときはこうするといいよ」 「こんなときはこう言うと…

飯野和好講演会

3月17日、絵本作家の飯野和好さんの講演会に行ってきました。 演題は「おっと 痛快 絵本読み語りの旅でぃ! ~寄居の宿~」 寄居町立図書館での開催です。飯野和好さんといえば『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズが有名です。登場した飯野さんは、尻はしょ…

桜の木で出会いましょう

たくさんの出会いがあります。 『はじめまして』近藤薫美子/作・絵、偕成社一本の桜の木をめぐるさまざまな「はじめまして」。 春には桜の花に集まる虫や鳥。 夏には新緑や小さな実と出会い。 春、夏、秋、冬、それぞれの季節に訪れる出会いを描いた絵本で…

野菜を食べる

こだわり野菜のこだわりレシピ。 『Cool Veg 農家が提案するこれからの野菜レシピ』ホマレ姉さん/著、雷鳥社20年間有機野菜農家を営むホマレ姉さんが提案する野菜料理の本。 「楽しく食生活を送る」ことがポリシーです。 美しい写真とかわいらしいサイズ感…

読書会議×グラレコ

3月18日、ときがわ町で『 読書会議×グラレコ~「本屋ときがわ町」を形にするには~』に参加して来ました。ときがわカンパニーさんが4月からioffice内で本屋さんをはじめるのですが、ときがわ町全体をまきこんで「本の町」にするにはどうしたらいいか、本に関…

猫はかしこい

世界は、肉球よりも、まるい。 『きりこについて』西加奈子/著、KADOKAWAきりこは「ぶす」な女の子。 小学校の体育館裏で、人の言葉がわかる、とても賢い黒猫ラムセス2世をひろった。 「ぶす」と言われて傷ついたきりこが見つけた、世の中で一番大切なこと…

本の街

いつか訪れたい夢の街です。 『世界のかわいい本の街』アレックス・ジョンソン/著、井上舞/訳、エクスナレッジ世界の小さくてかわいい41の本の街を集めました。日本で「本の街」といえば、神保町。 世界中にもこんなにたくさん「本の街」があるなんて、本…

なかよく半分こ

欲張ってはいけませんね。 『おおきなねことちいさなねこ』石黒亜矢子/再話・絵、好学社仲良しの大きな猫と小さな猫が、大きなおにぎりと小さなおにぎりを拾います。 おなかがペコペコの2匹は、どちらが大きなおにぎりを食べるかを巡ってけんかに。 決着が…

色あせない名作。

食べること。生きること。 『キッチン』吉本ばなな/著、新潮社唯一の肉親だった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母の家で暮らすことになったみかげ。 なにげない日常のなかで、時には孤独を感じながら、喪失感から癒やされていく。3編のお話どれ…

ぼくじゃないよ

見てたんだよ。ほんとだよ。 『サンドイッチをたべたの、だあれ?』ジュリア・サーコーン=ローチ/作、横山和江/訳、エディション・エフベンチに置いてあったサンドイッチを食べたのはだれ? それは森のクマの話からはじまって…。 ぼくが語る、話せば長ー…

みんな大好き

猫が増えていきます。 『10ねこ』岩合光昭/著、福音館書店写真家の岩合光昭さんが撮影した猫たち。 ページをめくると、1ぴき、2ひきと増えていきます。猫好きさんに岩合さんを知らない人はいないのではないかと思います。 世界ねこ歩きは必ず録画していたり…

大切なあなたへ

旅立つあなたへ。 『はじまりの日』ボブ・ディラン/作、ポール・ロジャース/絵、アーサー・ビナード/訳、岩崎書店ボブ・ディランの「Forever Young」は、子どもを思うあたたかい名曲です。その歌詞を詩人アーサー・ビナードが日本語訳し、素敵な絵本にな…

子猫絵本の名作

きれいな水色に子猫が映えます。 『ちいさなねこ』石井桃子/さく、横内襄/え、福音館書店美しい表紙に、まずため息。 お話を読んで、またため息。 本当にすばらしい絵本です。小さな猫の、大冒険。 ハラハラしながら読んで、ほっと安心して終わる。 「行っ…

おまえはドミトリー

科学はニガテ…でも大丈夫! 『ドミトリーともきんす』高野文子/著、中央公論新社不思議な学生寮「ともきんす」。 お二階には寮生さんが4人。 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹…… 有名な科学者さん達ばかりですね。私がこの本と出会ったのは、…

猫と過ごす時間

手に取ると泣いてしまう。 『てつぞうはね』ミロコマチコ/著、ブロンズ新社ミロコマチコさんが、愛猫てつぞうとの日々を描いた絵本。 猫好きなら誰もが手に取り、誰もが泣いた、そんな絵本です。猫にはそれぞれ個性があって、同じ子は1匹もいません。 我が…

読書会@ネコオドル

3月3日、ネコオドルで読書会を開催しました。 寄居読書会の第9回目です。課題本は夏目漱石『夢十夜』 参加者は6名。自己紹介では、夏目漱石について思うことをそれぞれ一言ずつ話しました。 やはり「坊ちゃん」のイメージが強いのだなあという感じです。『夢…

お気に入りの傘

雨ですね。 『ぽつぽつぽつだいじょうぶ?』しもかわらゆみ/作、講談社雨が降ってきました。 動物たちはそれぞれお気に入りの傘をさしています。 ねずみさん、うさぎさん、くまさん、みんなどんな傘をさすのでしょうか。けんかしていたたぬきさんときつねさ…

猫が時間をお知らせします

いえいえ、時間はおしえてくれませんよ。 『ねこどけい』きしだえりこ/さく、やまわきゆりこ/え、福音館書店鳩時計の鳩と遊びたい猫のねねこ。 ちょっかいを出したら時計が壊れてしまいました。 ことちゃんが時計屋さんで直してもらって、おまけにねねこに…